
どうも!書評ブロガーのクレノアキです。
この記事では、
- 自分が執筆した記事に「自分らしさ」がない…
- 自分の強みを活かした記事を書きたい!
- 自分が紹介したい商品について書いたけど、なかなか売れない…
という、ブログ初心者の方に向けて、
- ブランディングで得られるメリット
- 「自分らしさ」が持つ唯一無二の価値について
- 「自分らしさ」を見つけるための2つのワーク
- ライバルにはない、「自分らしさ」を武器にする方法
を紹介していきます。
この書籍「ブランディングで全部うまくいく」の概要

- 収益が安定しない
- 集客したいけど、広告費をかけられない
- どんな記事を書けばいいかのわからない
こうした悩みは、全て「ブランディング」に取り組むことで解決すると著者は言います。
ですが、ブランディングと言うと…
- 自分を盛って、良く見せること
- ブランドって高級品のことでしょ?自分のブログとは関係ないんじゃ…
- 敷居が高そうだな… 意識高い系の人がやるんでしょ?
こんなイメージを持たれる方が多いと思います。
ですが、ブランディングは盛ることでも、高級品を扱うことでもないと著者は言います。
誰にとっても大切な、ビジネスの本質に関わるものだと。
ビジネスの本質とは、商品・サービスの価値をお金と交換すること。
そしてブランディングとは、価値をつくり、人々に伝えていくことだと著者は言います。
価値が伝われば、広告費をかけなくてもお客様は集まります。
そして、商品・サービスを手にとってもらえるようになり、収益が安定していきます。
本書「ブランディングで全部うまくいく」では、ブランディングについて、「価値」を切り口に紹介されています。
「自分らしさ」が価値になる

スモールビジネスを無理せず続けるためには、自然体でブランディングを行なうことが重要だと著者は言います。
本書では、次の6つの章を通して、商品・サービスの開発からビジネスの継続方法にいたるまでが、ブランディングを軸にして解説されています。
- ビジネスに背伸びはいらない
- お客様の隠れた本音を知る
- 市場に「聖域」を見つければ怖くない
- 「WEB上の看板」をつくる
- 「購入」のためのWEBマーケティング
- 売上で苦しまないために
では、1つずつ順番に紹介していきます。
第1章. ビジネスに背伸びはいらない
このステップでは、そもそも商品・サービスとは何か、何が「自分らしさ」になるのかについて考えていきます。
自然体でビジネスを営むための、基本となる部分です。
第2章. お客様の隠れた本音を知る
このステップでは、「自分らしさ」とお客様の気持ちが手を結ぶ交差点を見つけます。
ニーズのさらに奥にある、お客様の隠れた本音を探し、商品・サービスが対応できているか検証していきます。
第3章. 市場に「聖域」を見つければ怖くない
お客様に選んでもらうには、競合との差別化も欠かせません。
そこで第3章では、「自分らしさ」を尖らせ、自分だけの「独自ポジション」を見つける方法が紹介されています。
個人・小さな会社が戦いを避け、心穏やかに生き残るために外せないポイントです。
第4章. WEB上の看板をつくる
このステップでは、ここまでに見つけた「独自ポジション」を具現化します。
どんなに良いものを持っていても、それをお客様に伝えないことには、宝の持ち腐れになってしまいます。
情報量の多いWEB上でもひと目で自分のビジネスを伝える、「キービジュアル」の作成方法が紹介されています。
第5章. 購入のためのWEBマーケティング
このステップでは、お客様と出会い、価値を伝え、購入してもらうまでの方法が解説されています。
第6章. 売上で苦しまないために
このステップでは、長く安定的にビジネスを継続させていく秘訣について解説されています。
自分の原点を忘れず、ブレない経営方法を学びます。
この6つの章が、本書のおおまかな内容です。
その中でも今回は、本書「ブランディングで全部うまくいく」の内容を独自の解釈で、「自分らしさが持つ価値」に焦点を当て、初心者ブロガーがオリジナリティ溢れるサイトを構築する方法を以下のステップで解説していきます。
- ステップ1. 「2つの価値」の大切さを知る
- ステップ2. 「自分らしさ」を見つける
- ステップ3. 市場の中に「聖域」を見つける
ステップ1. 「2つの価値」の大切さを知る

商品・サービスの価値には、大きく分けて次の2つの価値があると著者は言います。
- 機能価値
- 情緒価値
「機能価値」とは、その商品が果たす機能面での価値のこと。
ペンであれば、「文字を書ける」が機能にあたるので、発色の良さやインクの持ちといった性能・品質が機能価値を左右します。
一方の「情緒価値」は、その商品を買ったときや利用するときに気分を良くしてくれる、感情的な価値です。
「デザインが好みである」「愛着のあるメーカーの商品である」といったことが情緒価値になります。
商品・サービスが溢れる現代、性能・品質に遜色のない商品が数多く発売され、機能価値での差別化は難しくなってきました。
そうした背景から今は、機能価値よりも情緒価値が重視される時代へとシフトしています。
情緒価値がヒットをもたらす時代
近年ヒットした商品を見ても、人気を集めている背景には情緒価値があります。
バルミューダ(BALMUDA)の情緒価値

本書で例として挙げられているのが、バルミューダ(BALMUDA)です。
バルミューダは、2万円超えとという高価格にもかかわらずヒットし、話題になったトースター製品。
このトースターは性能自体も優れていて、温度制御機能・スチームテクノロジーにより、パンの表面をカリッと、中をふっくらと焼くことができます。
しかし、「美味しいパンを焼ける」という機能価値だけで支持されたわけではないと著者は言います。
ヒットを後押ししたのは、デザインの美しさだと。
世界的にも高く評価され、数々のデザイン賞を総ナメにしました。
家におしゃれなバルミューダ製品を置いて、美味しいパンを焼き、ちょっと素敵な朝食をとっている。
そんなライフスタイルを演出してくれることが、このトースターの情緒価値になりました。
無印良品の情緒価値

ほかの例としては、無印良品も挙げられます。
無印良品を選ぶ人たちは、使い勝手の良さという機能価値を評価している面もあります。
ですが、同程度の機能を持つ日用品や文房具は、百円ショップやホームセンターなどでも揃えられます。
では、なぜ無印良品が選ばれるのか。
それは、無印良品のブランド自体が持つ「シンプル」という世界観が共感を集めているからだと著者は言います。
素材感のある商品は、自分自身が飾らない生活をしている気分になれると。
それが、無印良品の情緒価値になります。
売り物としては、機能価値を満たせば十分です。
しかし、広い市場の中から選んでもらうためには、情緒価値までを考えなくてなりません。
少数の人の心を強く動かせる情緒価値

では、どのような情緒価値を作ればいいのでしょうか?
売上のためには、「なるべく多くのお客様に響く情緒価値を」と考えてしまいがちですが、その発想は危険だと著者は言います。
「たくさんの人が欲しがるもの」はニーズが可視化していて、すでに世の中にある可能性が高いと。
そのため、競合も多くなります。
考えるべきは、少数の人の心を強く動かせる情緒価値だと著者は言っています。
「ほかにない自分のためのものだ」と感じることで。お客様の心にはより強い情緒価値が生まれます。
その感動が口コミで広がれば、結果的に多くの人に受けられます。
そして、ここで重要になってくるのが、「インサイト」という概念です。
インサイトとは、「本人さえも気づいていない本音」のこと。
「ニーズ」よりももっと心の奥にあり、お客様の性格、価値観が反映されていることが特徴です。
本人さえも気付いていない、隠れた本音。
それが具現化して示されることで、「そうそう、どうしてわかったの? これが欲しかったんだよ!」と感動が生まれ、お客様にとって強い情緒価値となります。
お客様のインサイトを満たし、強い価値を生み出す。
これが、これからの時代に売れる商品・サービスの条件だと著者は言います。
ですが、大前提として忘れてはいけないことがあると著者は言います。
それは、どれだけお客様の心を捉えていても、自分の苦手な分野、関心のない分野のビジネスでは長続きしないということ。
自然体で稼げるビジネスは、インサイトと「自分らしさ」の交差点にあると著者は言っています。
そのため、ここからは「自分らしさ」を考えていきます。
このステップの要約
- 商品・サービスには、「機能価値と情緒価値」の2つの価値がある
- 今は、機能価値から情緒価値が重視される時代へとシフトしている
- 商品・サービスを、広い市場の中から選んでもらうためには、情緒価値を持たせる必要がある
- たくさんの人が欲しがる商品・サービスは、展開する競合が多いため、ニッチな分野を狙うことが大切
ステップ2. 「自分らしさ」を見つける

「自分らしさ」と急に言われても、何が「自分らしさ」かわからない…。
そのような方も多いと思います。
そこで、「自分らしさ」を分解して考えていきます。
「自分らしさ」は次の2つから成り立っていると著者は言います。
- 価値観
- 得意なこと
「価値観」とは、「自分らしさの根源」
自分にとっての好き嫌いや善悪といった、物事の判断基準となる物の見方です。
「譲れない想い」とも言えます。
「得意なこと」は、「自分らしさを表現するときのアイテム」
自分が自然とできてしまうようなことです。
運動が得意な人であれば、運動しているときは「自分を活かせている」という実感を持てているはずです。
「価値観」を損なわないこと。
「得意なこと」を活かせること。
この2つが、自然体で働くための条件(自分らしさの条件)だと著者は言います。
「価値観」に沿った仕事は、充実感に繋がります。
そして、「得意なこと」に沿った仕事は、努力が苦になりません。
そのため、まずは「価値観」と「得意なこと」が重なる分野でビジネスを始めます。
「価値観」と「得意なこと」が重なる分野では、情熱を注ぎやすく、結果も出しやすくなります。
「自分らしさ」が価値を生む

ビジネスにおいて、「価値観」と「得意なこと」が必要な理由はもう1つあると著者は言います。
それは、「価値観と得意なこと」の中に「機能価値」と「情緒価値」が眠っているということ。
商品・サービスの機能価値は、「得意なこと」を活かして磨くことができます。
手作りのお皿を制作する仕事なら、手先が器用だとよりクオリティの高いものを提供できますよね。
そして商品・サービスの情緒価値は、自分自身の「価値観」から生み出すことができます。

先ほど、情緒価値でヒットした商品として紹介した「バルミューダ」のトースター。
バルミューダの創業者である寺尾玄さんは、10代のころにスペインで食べたパンがあまりにも美味しく、「食べることの素晴らしさ」を体感したそうです。
そして、「この感動を多くの人に伝えたい」という想いが、トースターを開発するきっかけになります。
「美味しいパンは、どのようなところから出てくるべきか?」という問いをつくり、約2000個の案をもとにデザインを洗練させました。
つまり、発端は「食べることは素晴らしい」という価値観。
これが、「食べることの素晴らしさを伝えたい」という想いとなって商品に乗り、お客様の共感を集める情緒価値が生まれました。
次からは、本書で紹介されている「価値観」と「得意なこと」を明確にするためのワークを紹介していきます。
人生ヒストリーを振り返り、「価値観」を見つけるワーク

まずは、「価値観」についてです。
「価値観」は、自分の人生ヒストリーを徹底的に振り返ることで、見つけることができると著者は言います。
生まれてから現在に至るまでの出来事を細かく思い出しながら、次のワークを行っていきます。
- 今の自分に大きな影響を与えた出来事を、5つピックアップしてください
- その体験から感じたことは?
- そこから人に伝えたいメッセージは?
「こんなのビジネスに繋がるのかな?」と思うものも含め、直感で書いていきます。
生い立ちを素直に捉えていくことで、情緒価値につながる根本的な価値観を見つめ直すことができます。
①の出来事は、特別なものでなくても大丈夫です。
大切なのは、②と③だと著者は言っています。
たとえば、①に「地方から東京に出てきた」と書いたとします。
同じ経験をしている人はたくさんいるはずですが、その経験でどんなことを感じたかは人によって違ってきますよね?
「新しい刺激を受けてワクワクした」という人もいれば、「初めてのことだらけで怖かった」と感じる人もいる。
そうして、「外の世界に出よう!」と誰かに伝える人もいれば、「今いる場所で頑張るほうがいいよ」と伝える人もいるはずです。
そう。ある出来事に何を感じ、どんな信条を得るのか。
そこには「価値観」がつまっています。
もし、人生ヒストリーの振り返りが思うようにできない場合は、次の質問から考えてみてください。
違う角度から「価値観」を引き出すことができます。
- 時間を忘れて夢中になった・没頭したのはどんなことですか?
- 「心がついてこないな〜」「しんどいな〜」と感じたのはどんなときですか?
- 「あのときの自分は好きだった!」と思えるのはどんな場面ですか?
- どんなときに、喜び・楽しさ・嬉しさ・感動といった気持ちを感じますか?
- どんなときに、悲しみ、怒り、辛さ、寂しさといった気持ちを感じますか?
- あなたが憧れる人はどんな人ですか?
人生経験を振り返り、「得意なこと」を見つけるワーク

次に、「得意なこと」を見つけていきます。
「得意なこと」は、これまでの人生経験につまっています。
部活動や文化祭などの行事、仕事やアルバイトでのエピソードなどなど。
どんなものでも構わないので、たくさん書き出していきます。
得意なことを見つけるワーク
- これまで頑張ってきたことは?
- そこで身につけた力は?
- どんな成果を出した?
①では、できるだけ具体的に、何をしていたかを書くのがポイントです。
たとえば、「営業」とひと言でいっても、どんな商品・サービスの営業か、新規開拓の営業かルート営業かによって何をしていたかは異なってきます。
また、営業の中にもさまざまな作業が存在します。
お客様にアポをとる、プレゼンをする。契約をする、などなど。
大きなくくりでは捉えず、可能な限り細分化していきます。
②は、①で書き出した頑張ったことの中で、どんなスキルが身についたのかを考えていきます。
たとえば、トークスキルやプレゼンスキル、PCスキルなどです。
「粘り強く頑張る力」など、抽象的なものでも構いません。
③は、②の根拠となるものです。
「プレゼンスキルによって、自社を選んでもらえた」
「粘り強く頑張って新規顧客と成約できた」など、②と結びつけると「得意なこと」だという確信につながります。
自分では「まだまだ…」と思っていても、長年続けていくうちに人よりもできるようになっていると著者は言います。
そのため、「得意なこと」が見つからない場合も、視点を変えて考えることで「得意なこと」を発見することができます。
下記が補足的な「得意なこと」を見つける質問です。
- 時間を忘れて集中するのはどんなことですか?
- 仕事で一番楽しいときはどんなときですか?
- コンプレックスを克服したり、辛いことを乗り越えたりした経験はありますか?
- これまでの人生で、長い時間を費やしたものは何ですか?
- 自分では「大したことない」と思うのに、人から「すごい」と褒められることはありますか?
- 人からよく頼まれたり、相談されたりすることはありますか?
- 他の人を見ていて、「じれったいな」と思うことはありますか?
さて、ここまでのワークで「自分らしさの条件」が明らかになったことと思います。
「価値観」「得意なこと」に沿ったビジネスは何か。
自分が提供できそうな機能価値・情緒価値につながるものは何か。
無理せず自然体でビジネスを営むには、最初にこうしたことを考えておくことが大切だと著者は言っています。
前提を確認できたところで、次は「自分らしさの条件」と手を結ぶお客様のインサイトを探しにいきます。
このステップの要約
- 商品・サービスの価値には、機能価値と情緒価値がある
- これからは、情緒価値が鍵。強い情報価値を生み出すインサイトを探すべき
- 自然体で稼ぐには、「自分らしさ」をビジネスの軸にする
- 自分らしさは「価値観」と「得意なこと」に分類できる
- 「価値観」はこれまでの人生ヒストリーの中に、「得意なこと」はキャリア(頑張ったこと)の中につまっている
ステップ3. 市場の中に「聖域」を見つける

ここまでで考えてきたのは、「自分らしさ」を見つける方法についてです。
ここで見えてきたものは、自分ならではのビジネスの種であり、この時点でも唯一無二だと言えます。
しかし市場には、自分と近い商品・サービスを提供しているライバル(競合)が必ず存在します。
そこで必要になるのが、自分のビジネスの独自ポジションです。
自分のビジネスの特徴は何なのか。
つまり、商品・サービスがどのような独自の価値を備えているのか。
競合との違いをもとに、市場のなかに独自ポジションを構築します。
これは、競合が多数存在するレッドオーシャンではなく、自分を選んでくれたお客様が集まる、自分だけのブルーオーシャンでビジネスをするということです。
独自ポジションは、競合に邪魔されない「市場のなかの聖域」になると著者は言います。
この章では、「独自ポジション」の見つけ方を考えていきます。
3C分析で自分を俯瞰する

自分を取り巻く環境を俯瞰して捉える再、参考になるのが「3C分析」だと著者は言います。
3C分析とは、
- Company(自社)
- Customer(市場・顧客)
- Competitor(競合)
という3つの視点で分析する手法のことです。
3C分析では、まず「自社」の特徴を洗い出します。
次に、「市場・顧客」を分析し、どんなものが求められているか、ニーズがどのように変化しているのかを知ります。
そして「競合」がその市場にどのように対応しているのかを考えます。
市場・顧客の分析方法としては、インスタグラムのハッシュタグ検索といった検索方法があります。
自分のペルソナ(理想のお客様)が検索しそうな言葉で調べていきます。
ですが、大企業が行なうような詳細な調査は必要ありません。
市場の流れを俯瞰して見ることが大切だと著者は言います。
「どのようにタピオカが流行って、どのようにブームが終わったんだろう?」
「飲食のトレンドはSNS映えかな?それとも食感なのかな?」
といった疑問を持つことが大切だと著者は言っています。
また、競合についてもネット検索で十分だと著者は言っています。
ホームページにあるコピーやSNSのの発信を見るだけでも、その会社が今どんなものを売っているのか理解できると。

競合と比較はしても優劣はつけない

独自ポジションを見い出していく際、必要なのは他社との比較です。
最近は「人と比べない生き方をしよう!」といった風潮がありますが、著者は積極的に比べてみるべきだと言っています。
人は対比によって、自分の個性(自分らしさ)を認識することができると。
ただし、大切なのは比較しても優劣はつけないこと。
実際に競合分析を始めると、すでに活躍している起業や個人に目がつきます。
すると、「この会社すごいな…いまさら新規参入しても勝てないんじゃないかな…」という不安が生まれてしまいます。
しかし、気にする必要はないと著者は言っています。
競合のお客様を奪わなくても、自分らしいビジネスに共感してくれる人をお客様にすればいいと。
情緒価値は誰にも真似できない

ビジネスをしているうちに、新たな競合が登場することがあります。
しかし、自分の軸さえ認識しておけば何も怖くはないと著者は言います。
機能価値は同じでも、情緒価値がまったく同じということはありえないと。
情緒価値は自分だけの「価値観」に基づいた、唯一無二のものだとも著者は言っています。
もし「お客様を奪われた」と感じることが起きた場合は、自分の商品・サービスを見直す良い機会と捉えることが大切です。
ポテンシャルのある市場であれば、新たな競合が参入する可能性は大いにあります。
競合にも唯一無二の情緒価値があり、それに共感する人がいる。
比べて違いを知ることで、より独自性のあるポジションを明確にすることができます。
そう。
競合は自分を脅かす存在ではなく、共に市場を成長させる良きライバルなのです。
そのような気持ちで捉えれば、ギスギスした気持ちや焦りも少なくなっていきます。
削ぎ落とす勇気も大切

ビジネスを続けていくと、別の展開を考える必要が出てきます。
しかし、あれもこれもと要素を詰め込むと、相手に「何屋さんなのか」が伝わりにくくなってしまいます。
中華料理店がうどんを出していれば、何のお店なのかわからなくなりますよね。
しかし、「一度決めた独自ポジションは絶対に変えてはいけない」ということはありません。
「自分らしさの条件」から外れてはいけませんが、時代と社会の変化に合わせた調整は必要だと著者は言います。
また、どの軸にフォーカスすればお客様に響くかも、ビジネスを進めていく上で変わっていくはずです。
ビジネスの成長によって、当初はとれなかったポジションに移行できる可能性もあります。
つねに自分のポジションを見直す意識が大切だと著者は言っています。
このステップの要約
- 自分のビジネスを俯瞰して考えるときは、3C分析が参考になる。
- 競合との比較はしても、優劣はつけない。
- 知る必要があるのは「違い」だけ。
終わりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
著者の村本彩さんがこの書籍を書き上げるなかで、改めて感じたのは、自分らしくいることで誰かの役に立つということだそうです。
ブランドとは、ある人にとって唯一無二であること。
「私のための、私だけの商品・サービスだ。」
こう感じてくれる人が1人でもいれば十分だと著者は言います。
この記事や本書「ブランディングで全部うまくいく」を読んで、自分らしく生きていける方が1人でも増えることを切に願っています。
では。
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