
どうも!書評ブロガーのクレノアキです。
この記事では、
- 人生攻略ロードマップにはどんなことが書いてあるの?
- 人生のありとあらゆる制限や不安を取り除いた状態を手に入れたい!
- 人生における「嫌なことをしなくても済む状態」をつくり上げたい!

という方のために、実際に「人生攻略ロードマップ」を読んで分かった、
- 人生攻略ロードマップが伝えたいこと
- 人生攻略において、持つべき5つの価値観
- 「自由度の高い人生」を手に入れるための10ステップ
を紹介していきます。
「人生攻略ロードマップ」が伝えたいこと

世の中には、
- お金は汗水垂らして稼ぐものだ
- 安定した職業につくのが正義だ
- やりたいことを見つけるのが大事だ
という価値観があります。
しかしこの書籍「人生攻略ロードマップ」では、そのような価値観を真っ向から否定し、次のような価値観を提唱しています。
- 必ずしも「汗水垂らして」稼ぐ必要はない。ただし、何をするにもお金は必要になる。まずは「経済的不安」をなくすべし
- 「組織に属すること」で安定を得るのではなく、「自らのスキル」で安定を確保すべし
- 「やりたいこと」が見つからないのは、「やれること」の幅が少ないから。お金や時間の制限を取り払って自由度を高めれば、自然と「やりたいこと」が見つかる
「人生攻略ロードマップ」では、お金・時間・人間関係など、人生のありとあらゆる制限や不安を取り除いた状態を「人生を攻略した状態」と定義し、その状態を手に入れる方法が具体的に解説されています。
ありとあらゆる自由度が最大化された「人生攻略」の状態は、具体的には次の4つを満たした状態だと著者は言います。
- お金の心配を一切しなくていい(金銭的な自由)
- 時間的な余裕がある(時間的な自由)
- 嫌だと思うことを一切しなくていい(精神的な自由)
- 心身ともに健康的である(身体的な自由)
その「人生攻略」をするために必要なのが、「人生攻略ロードマップ」と呼ばれる10のステップです。
人生攻略のステップを知る前に必要な「価値観のアップデート」について

人生攻略ロードマップを歩むには、「価値観のアップデート」が必要だと著者は言います。
著者が大切にしている価値観は次の5つです。
- 「金銭的に豊かになる」とは、「投資→回収を高速で繰り返す」と同義である
- 自己投資が最もコスパのよい投資であること
- セーフティネットを用意しながら攻めるべし
- 勝ち方を知った上で勝てる戦いを繰り返す
- やりたいことよりも、まずはやれることを増やすべし
それでは、一つひとつ見ていきます。
「金銭的に豊かになる」とは、「投資→回収を高速で繰り返す」と同義である

「金銭的に豊かになる」とは、「お金を有効に使うプロになる」ことだと著者は言います。
AさんとBさんがそれぞれ500万円持っていたとします。
Aさんは500万円を使い、毎年300万円の利益を出すお店を作りました。
10年後、お店から得た利益の合計は3000万になります。
一方のBさんは、500万円で車を買いました。
しかし、車を乗り回しているだけではお金は生み出せないため、10年経っても豊かになっていません。
AさんもBさんも、スタートは同じ「所持金500万円」です。
その後のお金の使い方によって、10年後のAさんとBさんの経済的豊かさは、天と地ほどの差になっています。
このように、経済的に豊かになるか否かは、「どのようにお金を使うか」によって大きく変わっていきます。
手持ちの資金をどこに投じるか。
つまり「投資」が上手い人が生き残っていくのが資本主義の世界なのです。
「投資」と聞くと、株式投資が想像される方が多いと思います。
しかし、投資を「手持ちの資金を投じ、さらに大きなリターンを得る行為」と定義した場合、株式投資以外にもさまざまな「投資」が想像できます。
主に以下の4つが挙げられます。
- 新しい知識や経験を得るためにお金を使う…自己投資・知識投資
- 新しい事業を初めたり、人を雇ったりするのにお金を使う…事業投資
- 伸びそうだと思う会社の株を買う…株式投資
- 需要が高まりそうな土地や家を買う…不動産投資
このように、投資を「知識・経験・事業などを含めたお金を使うすべての対象の中で回収が早く、大きなリターンが見込めそうなものにお金を投じて行く行為」と、捉えることが大切だと著者は言います。
この「投資→回収」のサイクルを高速で繰り返していくことで、少しずつ、経済的に豊かになっていくのだと著者は言います。
この書籍「人生攻略ロードマップ」の著者である迫佑樹(さこ ゆうき)さんが、「普通のアルバイト」から「年商10億円の事業を運営する」にいたるまで、回し続けた「投資→回収」の流れは以下の通りです。
- 大学1年生のとき、時給1000円のアルバイトと奨学金でお金を貯める。
- 投資① 貯金の中から9万円を使ってプログラミングスクールにいき、Webサイト制作やWebサービスの開発に必要なプログラミングスキルを学ぶ。
- 回収① プログラミングスキルを活かしたアルバイトを探し、時給が1500円になる。(ここでアルバイトとして年間約70万円稼ぐ)
- 投資② 時給が高い状態で働き、再度お金を貯めて、iPhoneのアプリ開発を学べるプログラミングスクールにいく。
- 回収② そこで学んだことを活かし、自分でiPhoneアプリ開発の案件を受注。
- 投資③ 案件受注で稼いだお金で、機械学習やデータ分析などを学べるプログラミングスクールにいく。
- 回収③ そこで学んだ知識を使って、チャットシステムを開発する仕事をとる。仕事の単価は145万円まで高くなる。(ここで年間売上300万円突破)
- 投資④ プログを使った情報発信スキルを学ぶため、プログラミングで稼いだお金を使ってブログコミュニティに参加したり、コンサルティングを受けたりする。
- 回収④ 指導を受けたことで、1年間継続して月に293円しか稼げなかったブログが起動に乗り、ブログからの収入だけで月100万円を超えるようになる。
- 投資⑤ デスクワークばかりで太ったので、40万円を払ってライザップにいく。
- 回収⑤ ライザップやダイエットに関するブログを立ち上げ、2つのブログから合計月150万円の収入が見込める状態をつくる。
- 投資⑥ 貯金の中から、200万円を使ってさまざまなマーケティングやセールスを学ぶための講座を受講したり、教材を購入。
- 回収⑥ そこで学んだマーケティングやセールスの知識を使って、プログラミングのオンライン講座の販売で月に700万円の売上を得る。(ここで年間売上3700万円突破)
- 投資⑦ 参加費用が100万円以上する経営者向けのコンサルティングを受ける。
- 回収⑦ 教育事業を行う会社をつくり、プログラミングだけではなく動画編集やデザインなどのITスキルを教える事業を展開して、月に3000万円以上の売り上げを得る。
- 投資⑧ 稼いだお金をスタッフの人件費に使い、新しいメディアの制作や、広告費にもお金を投じる。
- 回収⑧ 新しいメディアの制作や広告によって新規のお客さまが増え、さらに売上がアップ。(ここで年間売上1.5億円突破)
- 投資⑨ 教育事業を行う会社で得た利益を、タピオカ屋さんや美容室の立ち上げなど、初期費用がかかる新規事業の参入に投資する。
- 回収⑨ 店舗系の事業からも利益が出るようになり、収入源が増えて安定する。
- 投資⑩ 物販事業や通販事業、Webサービスのシステム開発など、少しお金がかかる事業の立ち上げにどんどん投資をしていく。
- 回収⑩ 失敗する事業もありながらも、売上規模・安定感ともに増し、成長を続ける。(ここで年間売上10億円突破)
上記のとおり、ひたすら学び、徐々に稼げる額を増やし、稼いだお金を自己投資や事業投資に注ぎ込めば、確実に結果が出ると著者は言います。
- 投資する
- その投資を回収する
- 増えたお金を再投資する
- 再投資を再回収する
- 再々投資する
- 再々回収する
- (以下、永遠に繰り返し)

「預金残高が多い」のは決して良いことではない

多くの人が「真面目にコツコツ貯金する」ことが良いことだと考えています。
しかし著者は、「預金残高が多いこと」を良いことだと思わないと考えています。
著者が考える「経済的に豊かになる方法」は「投資→回収」のサイクルを高速で回し続けることでした。
そのルールに照らし合わせると、「預金残高が多い」ことは、「投資→回収のサイクルが止まっている」と言えます。
もちろん、
- 収入が高いため、どうしても使い切れずに貯まってしまう
- 目標があって貯金している
- 有事の際に備えて貯金している
など、預金残高が多い状態にも人それぞれ、さまざまな背景があります。
ですが、必要以上に現金を貯め込み、「適切に投資していけばお金を増やすことができるにもかかわらず、その投資をせずに現金のまま置いておく」のは好ましいことではないと著者は言います。
投資→回収を繰り返すのが、お金持ちになる唯一の道で、どうしたらうまくお金を使えるか、常に思考を巡らせることが大切だと。
また、お金を使うことを極度に嫌がる人は多いですが、お金は「物や知識や経験に変えるための商品券」のようなものなので貯め込んでいても意味はないと著者は言います。
「預金残高が貯まっている状態」とは「お金を有効に活用できていない状態」でもあるのです。
自己投資が最もコスパの良い投資である

上記で記したとおり、投資には「自己投資、知識投資、事業投資、株式投資、不動産投資」などがあります。
これらのさまざまな投資を「コストパフォーマンスのよい順」に並べると、
体験や知識を得るための自己投資や知識投資
∨
外注費や広告費、新規事業立ち上げなどの事業投資
∨
不動産投資や株式投資
となります。
「自己投資が最もコスパのよい投資である」ということを理解してもらうため、次のような例が紹介されています。
- 株式投資や不動産投資…年間5%を運用したとすると、仮に1億円持っていても、1年間でたった500万円しか増えない。1000万円なら50万円しか増えない。
- 事業投資…1000万円を元手に1年間で1000万円稼ぐのも現実的。現に著者が滋賀県にオープンしたタピオカ屋さんは、初月の利益は月利換算で25%超え。年利は300%。
- 自己投資…1000円の本を読み、その本に書いてあったメソッドを活用して毎月1万円稼げるようになれば、月利1000%
上記を見て分かるように、自己投資として知識や経験にお金をつぎ込むことは、ほかのどんな投資よりもコストパフォーマンスが優れているのです。
自己投資は、時間をお金で買う行為とも言える

著者が23歳という若さで、ゼロから6年間で年商10億円超えの会社を作ったことに多くの人に驚かれるが、大して不思議なことではないと著者は言います。
自己投資によって多くの時間をお金で買ってきたので、他の人より早く結果が出るのは当たり前のことだと。
たとえば、独学でプログラミングを学び、仕事をとれるレベルまでスキルを高めるには、約1000時間の勉強が必要だと言われています。
しかし言ってしまえば、この1000時間のうち半分以上は「エラーと格闘している時間」です。
しかも勉強を始めてすぐのうちは、「わかる人」が見たら1分で解決できるようなエラーに何時間も足止めを食らうことも少なくありません。
こんなに無駄な時間の使い方はあるでしょうか。
私が当時通っていたプログラミングスクールの授業料は9万円。確かに金額だけ見ると高いかもしれません。
ただ、冷静に考えてみると「時間の節約」という面でも、「1000時間かけて独学する」より、「9万円を払って半分の500間で勉強し、余った時間で稼ぐ」ほうが圧倒的に効率が良いです。
独学で1000時間かかる勉強時間を、プログラミングスクールに通うことで500時間に短縮できれば、残りの500時間を有効に使えます。
そして500時間もあれば、スクール代くらいは余裕で稼げるのです。
仮に、はじめのうちは要領が悪く、自分でとった案件で時給1000円ほどにならなかったとしても、500時間あれば50万円になります。
引用:人生攻略ロードマップ

- 9万円をケチって50万円以上稼ぐ機会を失う
- 9万円を先行投資して、さっさとスキルを身につけて最低50万円以上稼ぐ機会を得る
長い目で見れば、後者を選択する方が豊かになれることは明らかです。
このように、「目先の金額」での損得だけではなく、それによって得られるリターンまで考慮した上での損得を考えることが大切だと著者は言います。
そう。勉強に使うお金は惜しむべきではないのです。
セーフティネットを用意しながら攻めるべし

著者は、「常にセーフティネットをつくりながら動く」ことを意識していると言います。
臆病だからこそ、さまざまな事業に売上を分散したり、常に新しいことを学びながら、自分が時代に取り残されないよう工夫しているのだと。
人間、生きていると、どうしても何かしらの不安を抱えてしまいます。
- 将来、働けなくなったらどうしよう…
- お金がないと老後に困るかな…
- 将来に向けて貯金をしなきゃ…
不安を「ゼロ」にすることはできないが、不安を「限りなくゼロに近い状態」コントロールすることはできると著者は言います。
それは、起こりうるトラブルを想定し、そのトラブルの対処法を複数用意することでコントロールできるようになると。

セーフティネット構築において、最も有効なのはスキルを身につけること

多くの人が、将来の不安を解消するために「たくさん貯金しよう」「たくさん資格をとろう」と考えます。
しかしその行動については懐疑的だと著者は言います。
貯蓄額がいくら増えても、将来食いっぱぐれる不安は拭えないし、資格を取ったとしても、資格があるだけでは稼げないと。
そこで著者がおすすめするのが、「需要度の高いスキルを身につける」ことです。
勝ち方を理解し、勝てる戦いを繰り返す

著者は、勝率が80〜90%以上あることに絞ってチャレンジしていると言います。
上記で述べたように、金銭的に豊かになるには、「投資→回収」のサイクルを高速で回していく必要があります。
しかし、「投資したけど回収できなかった」という事態になれば、計画の進行が大幅に遅れてしまいます。
そうならないためにも、「勝率の高いほうを常に選択し、リスクを抑えて規模を拡大していく」ことが大事な戦略になります。
学びによって、「希少性」と「優位性」を手に入れる

「お金を稼ぐ」と「価値を提供すること」は同義です。
より詳しく言えば、「希少性・優位性があるから、価値が上がり、お金が稼げる。」
これがビジネスの本質だと著者は言います。

1食数万円の値付けをしているレストランは、「そのお店でしか食べられないような食材・料理を振る舞う」ことで希少性。優位性を打ち出しています。
どこのスーパーでも手に入る食材で、どこのレストランでも食べられるような料理を出していたら、「1食数万円」という値付けは成立しません。
ビジネスで大きく稼ぐカギは、「希少性・優位性」にあります。
引用:人生攻略ロードマップ
「みんなが勝手に挫折していくこと」を勉強する

どうすれば「希少性・優位性」を身につけることができるのか。
答えはやはり、「勉強」です。
勉強する内容は、「正しい方法で勉強すれば難しくないけれど、少し時間がかかってしまうため、我慢できなかった人が勝手に挫折していく」といったものがベストだと著者は言います。
たとえばプログラミングは、勉強を始めた人のうち8割は、途中で挫折するといわれています。
「勉強を続けるだけ」で自動的に、上位2割に入れるのです。
しかも、かつての私がそうだったように、8割の挫折をする人は「独学」「我流」に頼っている人がほとんど。
しっかりとお金と時間をつくってスクールに通ったり、教材を買ったりすることで、上位2割に入りやすくなります。
「本を1ヶ月に1冊以上読み、かつ、学びながら実践をしていく。」これだけでなかなかの希少性・優位性を築けます。
引用:人生攻略ロードマップ

やりたいことよりも、まずはやれることを増やす!

大人たちは、若者に「やりたいこと」や「将来の夢」を聞くのが好きです。
ただ、私個人としては、「やりたいことを見つける」より、「やれることを増やす」ほうが大事なのではないかと考えています。
世の中のほとんどの人にとって、「やりたいこと」は「今、自分ができること」の延長でしかありません。
だから、「今、自分ができること」の範囲が狭い一般的な大学生を捕まえて「やりたいことは何?」
と聞いたところで、大した答えが返ってくるわけがないのです。
せいぜい、「やりたいことなんて、とくにないです」「就職して、普通に暮らしていきたいです」と答えるのが精一杯でしょう。
この答えだけを切り取って「最近の若者は夢がない」「欲がない」「面白くない」と大人たちは嘆くものですが、それは早計というものです。
やりたいことがない大学生に、1億円をポンと渡した上で「やりたいことは何?」と聞いたらどうでしょう。
「世界一周をしていろんな観光地を巡ってみたい」
「自分の店をオープンして、美味しい料理を食べてもらいたい」
「会社を立ち上げて、人の役に立つ事業を構築したい」
など、やりたいことが湯水のごとくポンポンでてくるはずです。
人間は誰しも、知らず知らずのうちに、自分にも可能な、現実的な範囲で「やりたいこと」を決めてしまうものなのです。
引用:人生攻略ロードマップ
「やりたいこと」が何ひとつなかった大学生ですら、「所持金1億円」となったとたんに選択肢が広がり、「やりたいこと」がたくさん出てくるようになります。
「本当にやりたいこと」を見つけるためには、自分の「選択肢」を増やしていくほかないのです。
「人生攻略ロードマップ」で収入を増やしながら労働時間を減らす

価値観がアップデート出来たら、いよいよ「人生攻略ロードマップ」に進んでいきます。
「人生を攻略する」とは、上記でも述べたように、
- お金の心配を一切しなくていい(金銭的な自由)
- 時間的な余裕がある(時間的な自由)
- 嫌だと思うことを一切しなくていい(精神的な自由)
- 心身ともに健康である(身体的な自由)
という「4つの自由が満たされた状態」を手に入れることです。
この状態を手に入れるためには、
- スキルアップによって労働収入を増やす
- 資産性のある事業を運営する
- 働かなくてもお金が入ってくる仕組みをつくる
という3つの流れを理解し、進めていく必要があると著者は言います。
ただ、これだけでは漠然としていて、「具体的にどう動いていいか」がわかりません。
そこで登場するのが、「人生攻略ロードマップ」です。

誰にでも再現可能な「10ステップ」

実際に、「人生攻略ロードマップ」の全体像を見ていきます。
- 自分の「必要収入」を洗い出す
- 「ゼロイチ」で稼ぐ経験を積む
- 「ベーススキル」を高める
- 獲得したベーススキルを「収益化する」
- SNSで「ライトな発信」をする
- ブログやYouTubeで「ヘビーな発信」をする
- 一部作業を「外注化」して仕事量を減らす
- 自分の仕事をゼロにして事業を「自動化」する
- 事業を分散する
- 余剰資金を「資産運用」する
この10ステップを、順番通りに実行していくだけで、
- 複数の収入源をもつことで、収入が上がる
- かつ収入源が分散されていることで、不安要素も減る
- 適切に仕組み化するため、収入を維持したまま労働量を減らしていくことができる
- 万が一、事業や資産運用が失敗したとしても、ベーススキルを活かすことでいくらでもやり直しがきく
という、「安定と自由が両方手に入った状態」をつくることができます。
それでは、各ステップを順番に見ていきます。
ステップ1.自分の必要収入を洗い出す

まず初めに、自分の「必要収入」として、「いくらあったら満足なのか」をざっくりと考えていきます。
「必要収入」は、次の2段階に分けて設定します。
- 月々の生活をギリギリまで切り詰めた場合の、必要最低限の生活費
- 多少の贅沢ができる、「月々、これくらいあったらいいな」と思う生活費
ここで大事なのが、①を計算する場合は、外食をはじめとする一切の贅沢はNGということ。
①では、生きていくための必要最低限の生活費を計算します。
ここでは一例として、
- ①を月20万円
- ②を月50万円
と仮定します。
2段階の収入を洗い出したら、「人生攻略ロードマップ」をクリアした状態から逆算し、
「どうやって②(月50万円)をクリアするか」を考えていきます。
具体的な稼ぐ方法、なるべく労働時間を減らして理想の収入を得る方法については、後のステップで解説します。
まずはざっくりと、「具体的な数値に落とし込むこと」に意味があります。
ステップ2.「ゼロイチ」で稼ぐ経験を積む

簡単に稼げる「2つ」の手段
「自由度の高い人生」を手に入れるためには、事業をつくっていくことが必須であり、その第一歩として重要なのは、「雇用される」以外でのお金の稼ぎ方を身につけることです。
はじめは「1円」でも構いません。まったくの「ゼロ」の状態から、「1円」でもいいので、とにかく稼ぐ。
なるべく早く、「自分で稼いだ1円」を手に入れてください。
引用:人生攻略ロードマップ
誰もがみんな、「個人で稼ぐのは難しい」と思い込んでいるが、実際はそんなに難しいものではないと著者は言います。
「やったことがないだけ」だと。
具体的に、「ゼロイチ」で稼ぐ経験を最も簡単に積む方法は以下の2つです。
- 不用品転売
- ポイントサイト
①の不用品転売とは、「メルカリ」をはじめとするフリマアプリや、「ヤフオク」などのネットオークションに家の中にある不要品を出品し稼ぐ経験を積む方法です。
「ブックオフ」や「ゲオ」とは違い、自分自身で、価格の相場を調べたり、買い手と価格交渉をおこない、商品を売っていきます。
自分の努力や工夫次第で、より多くのお金を稼ぐ経験ができ、「誰かに雇われなくても、自分の力で稼げるんだ!」という自身をつけることができます。
②のポイントサイトとは、ある商品のモニターとして登録したり、クレジットカードを発行したりすることの報酬としてポイントを提供してくれるサイトのことです。
その中でも、狙うべきは「クレジットカード」の作成や、証券口座などの高単価案件だと著者は言います。
毎日ポイントサイトにログインし、チマチマとポイントを稼ぐのは時間の無駄だと。
1万円以上の高単価案件であれば、かかる手間に応じた報酬を見込むことができると著者は言っています。
「ステップ2」の意図は、「雇用される」以外のお金の稼ぎ方を経験し、「誰かに雇われなくても自分の力で稼げるんだ!」という自信をつけることです。
そのため、メルカリでの不用品転売に本気になり、毎日ひたすらメルカリに張り付いているのは本末転倒です。
ここではあくまで、ゼロイチで稼ぐ経験をしながら、ここから先の自己投資に使うお金をつくるフェーズであることを意識しておいてください。
自分の力で稼いでみる経験をしながら、自己投資に回せるお金が貯まった段階で、「ステップ3」に進みます。
ステップ3.「ベーススキル」を高める

「ステップ3」では、「ステップ2」の不用品転売やポイントサイトで得たお金を元手に、これから自分の力で稼いでいくために必要になる「ベーススキル」を身につけます。
学ぶべきスキルは以下の3つです。
- 需要が供給を上回っており、市場価値が高いスキル
- リモートワークや独立がしやすく働き方の自由度が高いスキル
- 自分がやっていて楽しいと思えるスキル
具体的には、
- プログラミング
- 動画編集
- アニメーション動画の作成
- デザイン
- 広告の運用代行
- SNSの運用代行
などです。
基本的には、伸びている業界の中で、「人材の需給バランスが『需要』に傾いているスキル」は市場価値が高くなりやすく、給与や報酬もそれに比例します。
また、価値観のアップデートの部分で話したように、
スキル習得はお金を払うことで時間の節約ができ、より短い期間で市場価値を高めていくことができます。
スキル習得に最も効果的な「学習手順」とは?

では、どうすれば「ベーススキル」を最短最速で身につけていくことができるのか。
その学習手順としては、次の4ステップが効果的です。
- 何を学ぶのか、方向性を固める
- 無料サイトで「最低限の知識」を身につける
- 得たい情報をお金を払って学び、「学習速度」を上げる
- アウトプットを意識して、実践する

「スキルを習得出来たとしても、独立できるのは才能ある一握りの人だけは?」
という疑問が浮かび上がって来ますが、それは大きな誤解であると著者はいいます。
著者は以下のように述べています。
需要と供給のバランスを見たときに需要が高いスキルさえ選んでいれば、ある程度高単価な仕事をとるのは、それほど難しくありません。
そこそこ単価の高い仕事をとって、金銭的な自由を手に入れるだけであれば、
「ごくごく一握りのトップフリーランス」になる必要は全くないということです。
「平均以上」のスキルを身に身につけ、発注者意図を汲み取り、丁寧に仕事に取り組んでさえいれば、問題ないのです。
引用:人生攻略ロードマップ
しかし、必ずしもトップクラスを目指さなくても稼ぐことは可能ですが、
プログラミングや動画編集、デザインなどの勉強は、決して楽なものではないということも強く言っています。
「最も楽な生き方」を「最も確実」に、そして結果的には「最も早く」叶える。
それが「人生攻略ロードマップ」なのです。
何事も「食わず嫌い」はもったいないので、まずはいろいろなスキルについて、無料サイトなどを使って軽く触れてみるといいと思います。
ステップ4.獲得したスキルを収益化する

「ステップ4」では、いよいよ「スキルを使って、お金を稼ぐ」というフェーズに入っていきます。
スキルを使ってお金を稼ぐにあたり、一度立ち止まって、「お金を稼ぐとは、どういうことか」を考える必要があると著者はいいます。
著者の考えは以下の通りです。
私は、「収入の額は価値提供の成績表」だと考えています。
価値あるものを世の中に提供してたくさん稼ぐのは、決して悪いことではありません。
いいものを提供し、「いい成績」をとった。それだけのことです。
引用:人生攻略ロードマップ
「誠実なビジネス」が世の中を豊かにする

誠実なビジネスは世の中全体を潤し、不誠実なビジネスは世の中全体を停滞させます。
その様子が分かる一例を紹介します。
「A社」「Bさん」「Cさん」がいるとします。
A社は、パソコンショップ、Bさんはフリーランスエンジニア、Cさんはデザイナーです。
- エンジニアのBさんはA社のパソコンショップから、パソコンを10万円で買う。
- A社はデザイナーのCさんに、自社サイトの制作を10万円で依頼する。
- デザイナーのCさんはエンジニアのBさんに、決済システムの開発を10万円で発注する。
すると、
もともとエンジニアのBさんが持っていた10万円は、A社、Cさんを経由して一周し、またエンジニアのBさんのもとに戻ってきます。
これは、お金だけを見れば「元通り」なのです。
しかし、全体を見れば「元通り」とは全く違うものです。
- A社は10万円の価値のサイトを持っている。
- エンジニアのBさんは、10万円の価値のパソコンを持っている。
- デザイナーのCさんは、10万円の価値の決済システムを持っている。
そう。
10万円が一周してBさんに戻ってくるまでの間に、3者の「富の総量」は「40万円」になっているのです。
しかも、誰も損することなく、みんなが豊かになっています。
この規模が「3人」から「1億2000万人」に広がれば、日本全体が豊かになります。
「77億人」になれば世界全体が豊かになります。

お金をうまく使い、お互いが価値のあるものを提供し続けると、全体が豊かになる。
これが「経済を回す」という言葉の本質です。
このように考えると、自分のスキルを高めて、その対価に見合った仕事を取っていくことは、経済の発展にも寄与する素晴らしい行為であることが分かります。
そうは言っても、手に入れたスキルを使って仕事をもらうことはそう簡単にはいきません。
そこで大事なのが、著者が提唱している「ビジネスの原則」です。
ビジネスの原則とは、
- 周りと同じような価格で、周りよりも質の高いものを提供する
- 周りと同じような質のものを、周りより安く提供する
というもの。

ステップ5.SNSで「ライトな発信」をする

「ステップ4」までの段階では、スキルの習得とそのスキルの収益化に時間を使うことをメインに解説してきました。
ある程度スキルが伸びた段階では、「自分のスキルを必要としている人を探す」行為を効率化するために、SNSなどを活用して、発信活動を行っていきます。
ブログやYouTubeなどを使った発信は少しハードルが高いので、まずは、TwiiterやInstagramを使ったライトな発信から始めて、「情報発信」になれていきます。
情報発信することには、次の3つのメリットがあります。
- 仕事の報酬が「相場」より高くなる
- 「収益化」の機会が増える
- 「ファン」や「同士」が増える
「メリットは分かったけど、何を発信すればいいの?」
という方に向け、著者が考える、SNS初期の効果的な「発信」のテーマがまとめられています。
- 過去作の作品集やスキルがわかるようなツイート
- 過去の経験から得た体験談
- 他の人に教えてあげると、役に立ちそうな情報
- 自分の価値観の発信
- 自分が最近挑戦していることの共有
- 発信者自体にファンをつけるための、親しみをもってもらえるツイート

「初期の発信はつたなくても良い」と著者は言います。
SNSのよいところは、いろんなレベルの人が混在している点です。
仮に自分が100段階中で「20」のレベルだったとしても、その「20」のレベルに達していない人からしたら、あなたから学ぶことはたくさんあります。
大事なのは、あなたのようなスキルを得たいと考えている全世界の人にもしっかりと情報と届いており、誰かに価値提供ができているという事実なのです。
引用:人生攻略ロードマップ
SNS発信でフォロワーを獲得するための詳しい方法は、以下の記事で解説しています。
ステップ6.ブログやYouTubeで「ヘビーな発信」をする

「ステップ5」でライトな発信になれてきたら、次はヘビーな発信に移ります。
TwitterやInstagramで、「いいね」や「リツイート」が多かったテーマを深堀りして発信します。
Twitterには「1ツイート140文字」という文字制限がありますが、ブログやYouTubeでは制限なく情報を発信できます。
したがって、
「考えの一端」だけでなく、「その考えに至った背景」までを発信することで説得力はより増し、「濃いファン」「濃い同士」も集まりやすくなると著者は言います。
ここで出来た、「濃いファン」や「濃い同士」がステップ7以降で大きな意味を持つことになります。
ステップ7.一部作業を「外注化」して仕事量を減らす

- 金銭的な自由
- 時間的な自由
- 精神的な自由
- 身体的な自由
これら4つの自由を実現する「人生を攻略した状態」を手に入れるためには、事業の「外注化」「自動化」「分散」は避けて通れません。
「ステップ7」では、自分が動かずに売上を伸ばしていく仕組みをつくります。
ではその仕組みとは何なのか。
それは、「外注化」です。
「小さな外注」にチャレンジしてみる

「自由度の高い人生」にぐっと近づく、「外注化」「自動化」
そのファーストステップが「外注化」です。
具体的にいうと、自分が回している仕事の中で、「誰がやっても結果が変わらない仕事」を外注化してみることをおすすめしています。
引用:人生攻略ロードマップ
たとえば、問い合わせ対応や入金チェック、税金処理などを人にお願いします。
「自分でやる」から「人に任せる」に思考をシフトしていくと、一気に経営者としての視野が広がり、働き方の自由度が増していくと著者は言います。
自由になるために起業をしたのに、働きすぎでストレスがかかっていては本末転倒です。
経営者はなるべく動かずに少ない労働時間で収益を生み出すのが美徳だ、という意識を持つことが大切だと著者は言います。
ステップ8.自分の仕事をゼロにして事業を「自動化」する

「ステップ7」では、「誰がやっても結果が変わらない一部の仕事」を外注しました。
「ステップ8」では、自動的に売上が上がり続ける仕組みをつくっていきます。
「ステップ7」の「外注化」との違いは、次の通りです。
- 外注化…誰がやっても結果が変わらない「事業の一部分」を人に任せる
- 自動化…「事業そのもの」を人に任せる
「事業責任者」を立て、自分が動かずとも回る仕組みをつくるのが「自動化」のステップです。
この自動化の最たる例が、著者の迫佑樹さんが立ち上げた、知識共有プラットフォーム「Brain」というWebサービスです。
迫さんはBrainの立ち上げにステップは以下の通りです。
- まず最初に、プロジェクトマネージャーにお金を支払い、作りたい機能やコンセプトを伝えた上で進行を任せる。
- プロジェクトマネージャーがエンジニアやデザイナーに仕事を振りながら、仕事の進捗管理をおこなう。
- 迫さんは、プロジェクトマネージャーに進捗状況を聞く。
サービス立ち上げにおける迫さんの仕事は、
- 週1回の、15分ミーティング
- 完成したサービスを拡散すること
の2つです。
しかし、「自動化」には「人」の問題がついて回ります。
「優秀な人に任せたいのはもちろんだけど、優秀な人にまかっせきりでは、事業を乗っ取られたりしないかな…?」
といった悩みです。
そこで大事になってくるのが、ここまで紹介してきた「ステップ5.SNSで「ライトな発信」をする」〜「ステップ6.ブログやYouTubeで「ヘビーな発信をする」のプロセス。
「自分が手を動かして稼いでいた時代」に、いかに腕がよく、仕事の価値観を共有できる人に出会えるかが重要になります。
自分の価値観に共感してくれた「濃い同士」が集まっている状態なので、妙な「裏切り」に遭う確率が限りなく低くなります。
相手がどのように仕事をするのかわかっていれば、任せることに対する不安は小さくてすみます。
さらに、価値観が同じ人同士が集まっているので、意思疎通が図りやすく、組織内での「人対人」の問題も起きにくいのだと著者は言います。
ステップ9.事業を「分散」する

2020年のコロナショックでは、さまざまな起業家たちが、「ひとつの事業に依存することの脆さ」を思い知らされました。
引用:人生攻略ロードマップ
事業を分散させるときに、大事になってくるのが、「すでに持っている事業と領域がかぶらない事業を持つ」ということです。
たとえば、
- 「オンライン系」の事業を持っているのなら、実店舗の飲食店などの「オフライン系の事業」を持つ。
- 「飲食店などの仕入れが必要な事業」を持っているのなら、次は美容室のように仕入れが不要なビジネスを持つ。
このように、すでに持っている事業に足りていないものを補完する形で事業を増やしていくと、不足の事態が起きても盤石の体制を築けます。
また、馴染みのない業界について知りたいことや、困ったことがあったときは、
ここまで紹介してきた「ステップ5.SNSで「ライトな発信」をする」〜「ステップ6.ブログやYouTubeで「ヘビーな発信をする」で得た、「濃いファン」「濃い同士」に力を借りることができます。
ステップ10.余剰資金を運用する

資産運用は「資産を増やすため」のものではなく、
「資産を守るため」のものです。
「資産運用で一発逆転」なんてありえません。利回り5%程度で、安定した不労所得を得るためのものであると考えます。
「資産運用でコツコツ資産を増やしながらセミリタイアを目指す」という人も中にはいますが、私はそのようなことをするぐらいなら、事業投資をしたほうがよっぽどお金が増えると考えます。
そして私は、資産運用に回した際にお金が増えることが実感できるのは、「資産運用に回す元手が6000万円を超えたあたりから」と考えています。
引用:人生攻略ロードマップ
6000万円を年利5%が期待できる商品で金融運用すると、1年あたりの手取りは240万円となります。(税引き後)
つまり、1ヶ月あたり20万円の不労所得が得られることになります。
仮に投資に失敗しても、これまで築き上げた複数の事業からの収入で生活していくことができます。
さらに事業が失敗したとしても、自分自身が身につけたスキルで仕事を受け、生活できます。
「ステップ10」まで一度積み上げてしまうと、ありとあらゆる制限を取り除いた「人生攻略」の状態はそう簡単に崩れることはないのです。
終わりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事や本書「人生攻略ロードマップ」を読んで、
自分の理想とする人生に向かって第一歩を踏み出せる人が増えることを切に願います。
では。
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