
どうも!書評ブロガーのクレノアキです。
Youtubeの切り抜き動画で今話題の、ひろゆきさん。
そんなひろゆきさんの著書、「1%に努力」で書かれている、
幸せの総量を増やすための、サボる才能を磨く3つの話をこの記事では紹介します。
具体的には、
- 前提条件
- 優先順位
- 捨てるものを決める思考法
この3つです。それぞれに重要な「判断軸」を紹介していきます。
1%の努力とは何か

エジソンへの誤解
「99%努力と1%のひらめき」という発明家エジソンの有名な言葉の真意をみんな誤解していると、ひろゆきさんは言います。
本当は、「1%のひらめきがなければ、99%の努力はムダになる」という現実的な意味を持っていると
しかし、「努力すれば道は開ける」という意味で広まってしまっていると。
ひらめきもないまま、ムダな努力を積み重ねていっても意味がない。
耳障りのいい言葉だけが広まるのは、不幸な人を増やしかねないのであまりよくない。
ひろゆきさんは、そんな思いからこの書籍を執筆しました。
ひろゆきさんは、人生に「生きる意味は存在しない」と考えています。
虫や細菌に生きる意味がないのと一緒で、地球上の生物は地球の熱循環システムの一部としての機能を果たしているだけだと。
ただ、そう考えることで、「だったら、死ぬまでにできるだけ楽しく暮らすほうがいいな」と思うことができるとも言っています。
では、死ぬまでの「幸せの総量」を増やすためにはどうすればいいのか
それは、「努力で変えられる部分」を考えること。
努力することで結果が変化することも事実ですが、人生のスタート地点の違いで圧倒的な差があるときに、努力して埋めるのは相当難しいことです。
「環境」と「遺伝子」の現実を知った上で、自分のできないことを受け入れながら、ちょっとだけ考え方を変えるだけで幸せになれる人もいます。
前提条件の話

前提条件が異なると、物事の受け取り方は異なります。
ある程度資産を築いている人に、

月5万円あれば暮らせます。残りは貯金に回してください。
と言われたとき、

なるほど、わかりました!
と、素直に受け止めて実行する人と、

いや、それはあなただからできるんでしょ。
と、反射的に批判する人に分かれます。
これは、前提条件が異なることで起きるとひろゆきさんは言います。
このズレを乗り越えるためにはどうすればいいのか。
それは、
「この人とは『前提』が違うんじゃないのか?」
と考えることです。
そうすることで偏見がインプットに変わります。
違和感を楽しめる思考や眼の前のことを楽しめるスキルは、長い人生でもきっと役立つはずです。
また、前提条件を意識しておくことで、「チャンスを掴む人」になれるとひろゆきさんは言います。
チャンスというのは、突然やってくるものです。
本を読んで知識を蓄えていたり、一生懸命に人脈を広げたり、情報のアンテナを張ったりすることは努力でできます。
それは、チャンスが訪れる可能性を高めることです。
しかし、チャンスは一瞬で目の前を通り抜けます。
あるとき、「企業メンバーにならないか」と誘いが来るかもしれません。
そんなとき、「余裕」を持っていないと掴むことはできません。
また、順風満帆な人生にピンチがやってくるときもあります。
そんなときも、スケジュールに余白がないと頭の中はパンクしてしまい、視野はどんどん狭くなります。
ヒマは全力で作っておいたほうがいい。時間は余るものじゃない。作り出すものだ。
引用:1%の努力
世の中には、予定をパンパンに詰め込んで片っ端から対処するタイプの人もいます。
その場合、幸運の女神が現れたら、両手をお手玉しながら、器用に前髪を掴めるのかもしれません。
ただ、僕たち凡人にはとても難しいことです。
少なくとも片手は空けておかないと、チャンスを掴むことはできません。
「努力で解決しよう」「頑張ればなんとかなるかも」と考えている人は、つねに両手がふさがっていて、チャンスを取り逃がしてしまいます。
「片手をつねに空けておく」
ビジネスチャンスが目の前に現れたときに、右手に会社員としての立場、左手に一家を支える大黒柱という状態だと、スルーせざるをえません。
優先順位の話

壺の話
ある大学でこんな授業がありました。

クイズの時間だ
教授はそう言って、大きな壺を取り出し、教壇に置きました。
その壺に、彼は1つと一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞きます。

この壺は満杯か?
教室中の学生が「はい」と答えます。

本当に?
そう言いながら教授は、教壇の下からバケツ一杯の砂利を取り出しました。
そして砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていきます。
そしてもう一度聞きます。

この壺は満杯か?
生徒は答えられません。
一人の生徒が、「多分違うだろう」と答えました。
教授は「そうだ」と笑い、教壇の下から、砂の入ったバケツを取り出します。
それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけました。

「この壺は満杯になったか?」
学生は声を揃えて、「いや」と答えました。
教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみに水を注ぎます。
彼は学生に最後の質問を投げかけています。

「僕が何を言いたいのかわかるだろうか?」
一人の学生が手を挙げました。
「どんなにスケジュールが厳しいときでも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を埋め込むことは可能だと言うことです。」
「それは違う」と教授は言います。

「重要なポイントはそこではないんだよ。この例が私たちに示してくれる真実は、大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地は、その後二度とないということなんだ」

君たちの人生にとって大きな岩とは何だろう
と教授は話し始めます。

それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり…

ここでいう「大きな岩」とは、君たちにとって一番大事なものだ。
それを最初に壺の中に入れなさい。
さもないと、君たちはそれを永遠に失うことになる。

もし君たちが小さな砂利や砂、つまり、自分にとって重要性の低いものから壺を満たしていけば、君たちの人生は重要でない「何にか」に満たされたものになるだろう。

そして大きな岩、つまり自分にとっていちばん大事なものに割く時間を失い、その結果それ自体を失うだろう。
「自分にとっての『大きな岩』は何だろう?」
常にに自分に問いかけることで、自分の中の優先順位が決まり、幸せに生きられるのではないかと思います。
捨てるものを決める思考法

大事なことが多すぎて、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう人は結構いると思います。
それはなぜ起こってしまうのか。
理由の1つに情報が多いことが挙げられます。
「この本は読んで置かないといけない」
「英語と中国語が話せないと生きられない」
そうして情報の刺激を受け続けると、優先順位の軸はどんどん揺らいていってしまいます。
優先順位がハッキリせずに、できないことが増えていき、人生が不幸になっていく。
そこで大事な「考え方の考え方」は、
「それは修復可能か?」という判断軸です。
もし修復可能だったら、後回しにしてもいいというルールです。
この判断軸を持つことで、今の自分が優先すべきものが見え、後悔の無い選択をすることができるのではないかと思います。
終わりに
今回は、書籍「1%の努力」を紹介させていただきました。
原著やこの記事を読んで、
「サボる才能」を磨き、本当にやりたいことに熱中できる人が増えることを切に願います。
では。
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